十勝岳登山経験ゼロのオレなのに、幸か不幸か、
大雪職員はみんなオレが登山のプロだと思ってくれている。
だからもちろん担当者(笑)
講師は戸高さんというアルピニスト。
今は野外教育者。
なおちゃんのブログでも紹介されていたね。
危うく世界一の山を「単独無酸素登頂」しちゃうところだった。
「もうちょっと無理すればいけた。でも、はじめて生きてかえりたいって思ったんだ。」
だから、世界初の偉業を前に、奥さんのまつ「地上」にかえった人。
それからは奥さんや子どもたちと「地上の自然」を楽しんでいる。
そんな人と山を2日で2回も登った。
かなり感覚的な人。超がつくね。
そのセンスや立ち居振る舞いに陶酔する人が多い。
でも、彼と山を登りながら、話しながら、思った。
あ、おれはこの人とは違うんだな。って。
ぜんぜん憧れなかった(笑)
オレはもっと打算的で、計算していて、ずる賢くて。
んで、戸高さんがいった言葉で、なるほどなーって思ったこと。
「山を見るために、隣の山に登ることがけっこうあるんだよ。」
へーって思ったけど、十勝岳山頂から、オレは、自分の住んでいる「地上」を見た。
そのときが一番感動したし、一番うれしかった。
だから思ったの、あー、おれはみんなのところが好きなんだって。
北海道で2番目に太陽に近い場所なのに。
でも、それでいいって思ったんだ。
あと、「これだ!」って思った言葉。
事業の最後に参加者に向けていった言葉。
自分の生死を分けた経験を語った後、
「あ!あぶない!!」って体が考えもなく動く。
この「今」という瞬間的な身体感覚。
それと
「うわぁ!すげーなー!!」っていう感動体験。
これってイコールなんじゃないかなー。
そう言ってくれて、今の仕事をがんばれる気がした。
前者の「生きる力」も後者の「豊かな感性」も
同じ「体験」から培われるものなんだ。
だから「体験学習」とかってやっぱり意味が在ることなんだ。
やっぱり戸高さんすげー人だぜ。
そりゃそうだ、空よりも高いところで
愛する人のこととか、自分のこととかを
たった一人で思っていた人だもんね。
深みのある人でした。
maco
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